障害者施設で働いていると、「強度行動障害」という言葉を聞くことがあります。
強度行動障害のある利用者さんは、パニックや自傷・他害などの行動が見られることがあり、対応が難しいと感じる職員も少なくありません。
私の職場でも強度行動障害のある利用者さんが多く、日々の支援の中で試行錯誤しながら関わっています。
今回は、実際に現場で働いている立場から、強度行動障害の利用者さんと関わるときに大切だと感じていることを書いてみます。
パニックのきっかけは「予定変更」が多い
現場で働いていて感じるのは、パニックのきっかけとして「予定変更」が多いということです。
例えば、作業の予定が急に変わったり、外出の予定が中止になったりすると、それがきっかけでパニックにつながることがあります。
また、他の利用者さんが帰省している様子を見て、「自分も帰りたい」と思い、気持ちが高ぶってしまうケースもあります。
そのほかにも、利用者同士のトラブルがきっかけになることもあり、日常の中のちょっとした出来事が行動につながることがあります。
予定変更は早めに伝えることが大切
予定が変わること自体は、施設の生活の中ではどうしても起こります。
そのため大切なのは、「予定が変わったことを早めに伝えること」だと感じています。
予定変更が決まった時点で利用者さんに説明し、「こういう理由で変更になりました」ときちんと伝えることで、落ち着いて受け入れられる場合も多いです。
逆に、急に予定だけを伝えると混乱してしまうこともあります。
利用者さんにとっては、「なぜ変わったのか」が分かることがとても重要だと感じています。
落ち着いてもらうための対応
帰省のことで気持ちが高ぶっている場合や、他の利用者さんとのトラブルが起きた場合などは、一度居室で休んでもらうこともあります。
周囲の刺激から離れることで、少しずつ落ち着いていく利用者さんも多いです。
パニックが起きているときは、すぐに解決しようとするよりも、まずは落ち着ける環境をつくることが大切だと感じています。
やってはいけないと感じる対応
個人的にあまり良くないと感じるのは、利用者さんにきちんと説明をしないまま放置してしまうことです。
また、予定の変更だけを伝えて「なぜ変更になったのか」を説明しない場合も、利用者さんが納得できずに不安が大きくなってしまうことがあります。
さらに、利用者さんの気持ちを聞かずに一方的に声かけをしてしまうと、かえって気持ちが高ぶってしまうこともあります。
利用者さんの話を聞くことも、支援の中ではとても大切だと思います。
強度行動障害の支援で大切だと思うこと
強度行動障害のある利用者さんと関わる中で、私が一番大切だと感じているのはコミュニケーションです。
言葉での理解が難しい利用者さんの場合でも、イラストやカードなどを使って意思疎通を図ることで、気持ちが伝わることがあります。
利用者さんが何を感じているのか、何に困っているのかを考えながら関わることが、支援ではとても重要だと思います。
まとめ
強度行動障害のある利用者さんへの支援は、簡単ではありません。
ただ、予定の伝え方やコミュニケーションの取り方を工夫することで、落ち着いて過ごせる場面も増えていくと感じています。
日々の関わりの中で利用者さんを理解しようとすることが、支援の中でとても大切だと思います。

コメント