ダウン症の人の特徴|福祉職員として現場で感じたこと

障害者支援施設で働いていると、ダウン症の利用者と関わる機会もあります。

ダウン症という言葉は聞いたことがある人も多いと思いますが、実際に関わったことがある人はそれほど多くないかもしれません。

私自身、生活支援員として働く中でダウン症の利用者と関わる機会があり、さまざまなことを学んできました。

この記事では、障害者支援施設で働く中で感じた

・ダウン症の人の特徴

・支援の中で難しいと感じること

・関わる時に意識していること

について、現場職員の視点からお話ししたいと思います。

※最初にお伝えしておきたいのは、ダウン症の方にも個人差があるということです。

ここで紹介する内容がすべての人に当てはまるわけではありませんが、現場で感じる傾向として参考にしていただければと思います。

目次

ダウン症の人によく見られる特徴

障害者支援施設で働く中で感じるダウン症の方の特徴の一つは、マイペースなところです。

よく言えばマイペースですが、自分のルーティンをこなさないと次の行動に移ることができないことも多くあります。

例えば、

・決まった動作をしてからでないと移動できない

・自分の順番や流れが崩れると動けなくなる

といった場面を見かけることがあります。

また、ダウン症の方は人懐っこい方が多いという印象もあります。

支援員に対して積極的に話しかけてくれたり、近くに来て触れてきたりすることもあります。

年上の利用者さんに対して失礼かもしれませんが、思わず「かわいい」と感じてしまうような場面もあります。

こうした人懐っこさは、ダウン症の方の魅力の一つだと感じています。

支援の中で大変だと感じること

支援をする中で感じる難しさの一つは、こだわりの強さです。

一つの動作を行うまでに、いくつものルーティンがある利用者もいます。

そのため、周りから見ると

「なかなか動かない」

「時間がかかる」

と感じてしまうこともあります。

また、理解に少し時間がかかることもあります。

声かけをした時に、すぐに返事が返ってくるというよりは、少し間が空いてから反応があることが多い印象です。

最初の頃は「聞こえていないのかな」と思ってしまうこともありましたが、実際には本人の中でしっかり考えていることも多いと感じています。

ダウン症の人と関わる時に意識していること

私が支援をする中で特に意識しているのは、早め早めの声かけです。

次の行動に移る前に早めに声をかけておくことで、本人がルーティンを済ませる時間を作ることができます。

例えば、

・「あと5分で移動します」

・「もうすぐご飯の時間です」

といったように、事前に伝えるようにしています。

そうすることで、本人のペースを大切にしながら、みんなと同じ行動ができることも増えてきます。

もう一つ意識しているのは、返事を急かさないことです。

声をかけてもすぐに返事がないことがありますが、本人の中で考えていることもあります。

そのため、焦らずに少し待つようにしています。

急かしてしまうよりも、落ち着いて待つことでスムーズに支援ができると感じています。

印象に残っている利用者とのエピソード

重度の知的障害とダウン症を併せ持つ利用者がいます。

その方は会話でのコミュニケーションが難しい方でした。

新人の頃は、支援を拒否されることもありました。

そのため、なかなか距離が縮まらないと感じることもありました。

しかし、関わり続けていくうちに少しずつ変化がありました。

私が手を振ると、その利用者も軽く手を動かしてくれるようになったのです。

そしてある日、後ろから突然笑顔で抱きついてきたことがありました。

とても驚きましたが、それと同時に「受け入れてもらえたのかもしれない」と感じ、とても嬉しかったことを覚えています。

ダウン症の人と関わって感じること

ダウン症という言葉は比較的知られているため、なんとなくイメージを持っている人も多いと思います。

しかし、実際に関わってみると、思っていたよりも奥が深く、支援の難しさを感じることもあります。

それでも、時間をかけて関わっていく中で信頼関係が築けた時は、本当に嬉しい気持ちになります。

簡単ではないからこそ、信頼関係ができた時の喜びは大きいと感じています。

これからも一人ひとりの利用者に向き合いながら、支援を続けていきたいと思います。

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